「自衛隊の訓練は厳しいイメージがある」
「あんなに厳しい訓練をする意味はあるのか」
「自衛隊の訓練は世界でも厳しい部類なのか」
自衛隊に興味を持っている方にとっては、一度はこのようなことを思ったことがあるのではないでしょうか?
自衛隊は、日本の平和と安全、国際秩序への貢献をするために重要な役割を果たしています。
その役割を果たすべく、自衛官は日々厳しい訓練を受け、身体・精神ともに強靭さを維持しています。
今回は元自衛官である筆者が、自衛隊の訓練の厳しさと、その意味について語っていきたいと思います!
1. 訓練の内容と厳しさ
自衛隊の訓練は、体力練成、戦闘技術の習得、リーダーとしての資質の向上、精神面のトレーニングなど、多岐にわたります。
訓練については日々の生活から切り離され、厳格な規律と実戦であるという意識を持って行われます。
具体的には、猛暑や厳冬下といった過酷な環境での長時間の行進や射撃に掩体構築、兵器の操作などです。
このように厳しい訓練を実施することで、自衛官は体力・精神力を極限まで鍛えます。
2. 訓練の意義
なぜ自衛隊はこれほど厳しい訓練を行うのでしょうか。
米軍みたいにラフな感じでやればいいじゃんと思う方もいらっしゃると思います。
しかし、自衛隊には自衛隊のやり方と意味があります。
戦闘力の維持
自衛官はいつでも戦争や災害から国民を守るために戦闘力を維持する必要があります。
米軍と違い自衛隊は戦争への備えのほかに、災害への対処能力も求められます。
そのため、災害への即応能力は米軍を超え世界トップクラスの実力を有しています。
様々な訓練を通じて、戦闘能力・即応能力を維持し、最善の状態で任務に臨むことができます。
非常事態への対応
災害やテロなどの非常事態において、自衛官は迅速かつ適切に対応する必要があります。
訓練はそのための重要な鍛錬なのです。日本は平和な国でテロや戦争という事態は起きる可能性は少ないです。
普段から数多くの訓練を行い、身体に染み込ませることで、いつか起こるであろう非常事態でも機敏に対処できるようにしているのです。
指揮官としての資質の向上
自衛官の中でも幹部自衛官や曹クラスの階級の隊員は部隊を指揮し、士気を上げる役割を果たします。
訓練を通じてリーダーシップ能力を高め、一糸乱れぬ精強な部隊を目指します。
部下が優秀でも指示を出す上官が練度不足だと、部隊は本来の実力を発揮できません。
優秀な指揮官を育成するべく、自衛隊は常日頃から教育と訓練にまい進しています。
3. 世界的にみた自衛隊の訓練の厳しさ
総合的に見ると自衛隊の訓練の厳しさは世界標準よりも厳しいと言われています。
世界の国の中には、貧しくてまともな訓練が行えない国もありますし、汚職と部隊いじめで脱走兵が多く、訓練どころではない国もあります。
もしくは訓練は自衛隊より実戦的で高度な事を行う国もありますが、自衛隊ほど厳正な規律下で訓練を行う国は少ないと思います。
このことから自衛隊の訓練の厳しさは世界から見ても厳しい部類に入ると思います。
4. まとめ
自衛隊の訓練は厳しいものですが、意味があってそのような訓練を行っています。
国民の安全を守るために、自衛官は日々厳しい訓練に励んでいます。
自衛隊は日本の誇りだと私は思っています。
彼らの忍耐と努力に感謝し、その重要性を理解するべきだと考えます。
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