【自衛隊入隊者必見】着隊前にすることってあるの?

ミリタリー

 

こんにちは!元自衛官のneyamaです。

今回の記事は、着隊前にすることについて話していきたいと思います。

まずはじめに自衛隊に入隊が決まった方、おめでとうございます!!

初めて入隊する方にとって、自衛隊は未知の世界ですよね。今では自衛隊に関する情報は、ネットやSNS、Youtubeなどで大体のことは調べることができます。調べまくることで、入隊前に心がまえをしている方いると思います。僕はそうでした(笑)

しかし、いざ入隊してみると「これはやらなくてもよかった」「これはやっておいたほうが良かった」、ということが多くあります。

今回は、元自衛官の僕が着隊前にすることについて話していきたいと思います。

やっておいたほうがよかったこと

1.遊びまくる

これを聞いて大体の方は、「は?」「え?」と思っているでしょう。しかし、これはとても大事なことなのです。

なぜ、大事なのか?理由は、入隊後は外出に制限がかかるからです。

入隊後、新隊員は基礎教育を受けることになります。教育期間は、前期と後期に分けられます。この教育では、自衛官として必要な基礎的事項を身につけます。教育期間中は文字通り教育が優先です。外出できるのは、土日祝や大型連休に限られることがほとんどでしょう。そのうえ、外出する時間や帰隊する時間も決められており、外泊はGWなどの長期休暇以外できないです。

期間については、前期教育であれば陸海空ともに約3か月間。後期教育に関しては、2か月~2年間など陸海空自衛隊の職種、部隊により異なります。

このことから、数か月間、非常に制約の多い生活を送り続けることになります。ですので、入隊する前は思いっきり遊びまくってください!教育期間は長期休暇を除き、キャンプや旅行などの外泊をともなう外出はできないです。高校や大学を卒業もしくは、仕事を辞めてから入隊までの限られた期間で、悔いがないように遊んでください。遊んでおくことで、次の仕事へのモチベーションにつながります。

2.大切な人との時間を大事にする

既婚者や恋人がいる方は、絶対にやっておいたほうが良いです!

なぜかというと、入隊した後は、前の文章でも話したように教育期間中は自由に外出ができません。既婚者も特別な理由を除き、基本は駐屯地や基地の中で暮らします。それに加え、駐屯地や基地は、ほとんどが都市の郊外に存在します。そのため、1日の外出だけでは距離が遠くて家に帰れない方がほとんどでしょう。

したがって、入隊までの限られた期間で、家族や恋人など大切な人と過ごす時間を大事にしてください。僕も教育隊にいた頃、「家族に会いたい、寂しい。」「もっと一緒に過ごしておけば良かった。」と言っていた既婚者や彼女持ちの方がまわりにいました。その中には、生活に耐えることができずに除隊する方もいました。家族や恋人などの存在は、人のメンタルに大きな影響を及ぼします。

大切な人との時間を大事に過ごすことで、入隊後の自身のメンタル保持につながると思います。

3.虫歯や病気は治療しておく

これも大事なことです!

教育隊に入隊したら、すぐには病院には行けません。外出できる日まで待つしかありません。そのうえ、最近はコロナ禍ということもあり、特別な理由以外の外出ができない教育隊がほとんどです。気軽に民間医療機関に治療を受けに行くことはできないでしょう。

ただし、教育中に耐えがたい痛みが出るほどの虫歯など、訓練に支障をきたす場合は、医務室や自衛隊病院で治療を受けることもできます。しかし、自分が治療を受けている間にも同期は訓練を続けています。訓練の遅れを取り戻すことは大変です。

虫歯や病気で入隊後の生活に悪影響を与えないように、必ず治療をしておきましょう。

4.おしゃれを楽しんでおく

自衛隊に入隊したら、髪の毛を染めたり、長髪にしたり、ピアスをあけることはできないです。

入隊後の髪型は、男性は坊主、女性はベリーショートになるでしょう。おしゃれとは無縁の世界です。男性も女性も全員同じ髪型に統制されます。

しかし、教育期間が終わり、一般部隊に配属されるとある程度は髪型は自由がききます。それでも、以前のような派手な髪型にはできません。

今までの自分の髪型と決別するためにも、入隊までに悔いなくおしゃれを楽しみましょう!

やらなくてもよかったこと

1.体力づくり

正直これはやらなくてもよかったです。苦労はしますがなんとかなります。

なぜかと言うと、教育期間は毎日必ず体力練成をさせられます。種目は駆け足や腕立て伏せ、上体起こしなどです。まじめにやっていれば必ず体力はつきます。

僕も入隊前は腕立て伏せは5回、上体起こしは9回、3000m走は20分台でした。しかし、教育終了時の体力検定では、腕立て伏せは41回、上体起こしは45回、3000m走は13分台にまで上がりました。それから年月がたち、自衛隊退職前の最後の体力検定では、腕立て伏せ88回、上体起こし96回、3000m走11分台という結果を残すことができました。

入隊前の体力づくりはやっておいても損はないです。教育隊で教育隊長賞といった、優秀な成績を取ることを目指している方、今まで体を動かしたことがない方は、やっておいても良いかもしれません。しかし、無理は禁物ですよ。入隊前に体を壊してしまったら、最悪の場合入隊ができないことがあります。体を動かしたことがない方は、軽いジョギングなどから始めてみましょう!

2.自衛隊の勉強

少数派ですが、入隊前に自衛隊の兵器のことや仕事内容をしっかり勉強してきた方がいます。しかし、これはまったく必要ありません。

基礎教育で学ぶことは、自衛隊法などの法規や基本教練などの隊務、戦闘訓練です。ほとんどが世に出回っていない内容なので、入隊前に勉強することは難しいでしょう。

ネットでうわべだけの情報を学んでも、入隊して役立つことはほぼありません。したがって、入隊前の勉強は必要ありません。入隊してから勉強に励みましょう。

まとめ

要は、入隊前は悔いを残さないように「たくさん遊んで、楽しく過ごそう!」ということです。

悔いを残さないことで、メリハリのある自衛隊ライフを送ることができるでしょう。

最初のうちは厳しいですが、必ず終わりがあります。厳しい生活は一生続くわけではありません。そのことを胸に秘めて、入隊までの限られた期間を有意義に過ごしてください。

入隊予定者の今後の活躍をお祈りしています!!

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